上野から御徒町を過ぎ、秋葉原の電気街に突入した我ら家族3人は、フィギュア屋を目指す。
おお。フィギュア屋の多いこと!
目的の店に着く前に、数件のショップを覗く。
ヨドバシや家電ショップならともかく、アキバのフィギュア屋に目的を持って足を踏み入れることなどこれまで皆無だったので、ちょっとしたカルチャーショックだった。しかも新しい大型店舗は、想像していた「街のプラモデル屋さん」とは違って、非常に綺麗な店内ディスプレイがされている。また話は変わるがレンタルスペースという形態、ガラスケースにマニアが自分の美少女フィギュアコレクションを陳列して販売しているのは秋葉原ならでは。アソコに絆創膏を貼ってあるエロフィギュアに3万円の値札。買う奴いるんだろうなあ。
道に迷ったり、途中に入ったフィギュア屋で先ほどの「中条きよし似の常連サン」に出くわしてしまうということ等ありつつ、遂にガシャポン会館を発見!
狭い通路をとおり、奥のエレベータに乗り込み、5Fの「宇宙船」へ。
こちらは老舗だけあって、老朽化したビルが寂れた感じ。
しかし、さすがマニア御用達だけある!「ビッグサイズソフビ・仮面ライダーカブト編」が入り口に並んで陳列されているではないか。期待できるぞ!
俺は店員に恐る恐る尋ねる。
「この(ビッグサイズフィギュア)タイプのボウケンジャーはありませんか?」
ややいかつい顔をした店員が答える。
「ボウケンジャーは扱ってないんですよね」
げげ。情報はガセだったのか...。
敗北感にうちひしがれた俺たちは、うなだれながら道行くアキバ系の皆さん、メイドさん達をかき分けて帰路についた。
その時、抱っこをしていた子供が
「あっ、お月さま」
と夜空に指を差す。
見上げると、美しい満月が電気街のネオンの合間に見えた。
「お月様、キレイだね」
猛烈な後悔の念にかられた。こんな澄んだ天気の日に、俺はなぜ二歳児を秋葉原に引き連れ回していたんだ。もっとすべきことが沢山あるじゃないか。心の中で慟哭。息子に謝罪をした。
で。
結局、可哀想な息子には「ラムネ菓子入り・プレイヒーロー ボウケンジャー アルティメットダイボウケン」を399円で買って帰りました。

※ネットで調べたら、ビッグサイズフィギュアのボウケンシルバーは、10月末にリリースされるようだ。中条さん、恨んだりしてごめんなさい。